自費リハビリの立ち上げ~物件選びにおけるポイント~

こんにちは!中嶋です。

我々PIECEsは東京都の人形町駅近くに昨年7月店舗を出しました。

人形町という街を私自身非常に気に入っているのですが、色々な方から「なぜ人形町にしたのか?」というご質問を頂くことが多いです。

そこで今回は、物件選びの際にこだわった部分などについてお伝えできればと思います。

施設の広さはどのくらいにするか?

まず、私のような一個人が自費リハ施設や整体の施設を立ち上げる時は経営的観点から「少資本・小スペース・少人数」がセオリーであると考えられています。

我々セラピストは知識や技術を提供し対価を得る業種なので、スタッフが一人いれば、専門的なアプローチを実施することができます。

そのため、いきなりリスクを冒して設備投資をするのではなく、まずは初期費用をなるべく抑え、小さく始めて軌道に乗せる。

これが重要であると言われています。

もしこれから起業をしたいと考えている同業者の方がいらっしゃった場合は、この点に意識した方が安全なスタートを切ることができると思います。


ただ、私の場合はこのセオリーを完全に無視しました。。


これはまた別の記事で書こうと思っていますが、ご利用者様にとって良いサービスを提供するためには、「人」だけでなく、「環境」や「仕組み」も非常に大事だと考えています。

「ここに来れば信頼できるスタッフにリハビリをしてもらえる」
「ここに来ればあの機器を使用できる」
「ここに来れば、自分の生活スタイルに合わせたリハビリの提案をしてもらえる」
「ここに来ると、なぜか安心する」

私の場合、このように感じていただくためには、マンションの一室にベッド一台置いただけのスペースでは、実現が難しいと考え、あえて設備投資も最低限行った上での店舗立ち上げを目指しました。


とは言っても、やはりお金はかかりますので、どの程度の施設規模にするのか、どの程度設備投資するのかは、事業計画次第になるかと思います

物件選びでこだわったポイント

実は、物件選びにはとても苦労しました。
エリアは概ね決めていたのですが、10か月くらいは色々な駅を降りて物件を探し歩いていました。。

特に立地にこだわりを持っておりまして、以下のポイントを重要視していました。

①駅から近い(8分以内。できればエレベーター口から店舗までの距離が近い)
②駅から店舗までの間に長い横断歩道や急な坂道がない
③複数路線が使用できる
④楽しめる場所が近くにある



都内での物件探しだと、まず立ちふさがる壁が①です。

駅から近いほど当然賃料は高くなりますし、賃料と広さのバランスを考えるとなかなか良い物件に巡り合うことが難しいです。

ただ、片麻痺の方などを対象とするサービスを実施する上で、移動のストレスはなるべく減らしたいという想いがありました。

なので、①と②は譲れないポイントでした。

③も重要視していました。
多くの方が電車利用されることを想定すると、複数路線があることで、来ていただける方の範囲が広がるからです。

そして、④も非常に重要視していました。

先ほど良いサービスを提供するためには「環境」も大事だということを書きました。
我々は店舗自体がご利用者様にとって良い影響を与えることができる『環境因子』の一つになることを目指しています。

リハビリに来た帰りにどこかへ寄る。少し足を延ばして買い物をして帰る。など来られた方々の活動の幅が広がるきっかけになれば、とても嬉しいと思っております。

そのため、楽しめる場所や寄れる場所がある駅の近くにしたいと考えていました。


このようなこだわりポイントを持ちながら物件を探していき、人形町駅近くに出店することに決まりました

人形町の良いところ

物件を探しているときは、もう少し妥協しないと見つからないな。。と心が折れそうになったこともありますが、最終的に条件が合う物件と出会うことができました。

人形町駅近くの物件にした理由としては、以下の点が気にいったからです。

・道幅が比較的広く、平坦(坂がない)
・複数路線がある(浅草線、日比谷線。徒歩5分で水天宮駅があり、半蔵門線も利用可能)
・バスも充実(江戸バスや無料バスが走っている)
・楽しい場所がある(甘酒横丁、少し足を延ばすと日本橋や東京駅も行くことができる)

さらに、現在の店舗は、人形町駅から徒歩2分と駅近で好物件に出会うことができました。


実際に営業を開始すると、想定よりも遠くにお住いの方が来所してくださったり、リハビリ後に人形町周辺を散策される方がいらっしゃったりなど、この場所にして良かった!と心から思えています。



物件探しについて、私がポイントにしたことについて書いてみました。

我々は、「価値ある社会資源の一つとなり、関わる人々の健康と幸福を促進する」というミッションを掲げ、歩み始めました。

物件選びも、ミッションに向けた第一歩として非常に重要な要素であると考えています。


この街でまずは。リハビリが必要な方に対して必要なサービスを届けられるように進んでいきたいと思います。
 

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